私たちが推薦します。
岡田 武史 氏
元サッカー日本代表監督
FC今治オーナー
2008年の8月に、日本代表のチームづくりについて相談するために、福島大学の白石先生の研究室を初めて訪れたときのことです。先生から、「サッカーの人は、日本人は個では勝てないから組織で勝つと皆さん言われるのですが、体操競技は個で世界一を取り続けていますよ」と言われ、正直カチンときました。コンタクトのある競技と、ない競技では違うのだと。でも冷静に考えたら、「なぜ我々は個で勝てないと決めつけていたんだろう」と思い直しました。
1998年のワールドカップの後、コンサドーレ札幌でJ2で優勝しJ1に昇格、次の横浜Fマリノスでリーグ連覇と結果は残していました。しかし、選手が主体的に動くチームを作れていない自分に限界を感じてもいました。何か自分では気がついていない、選手やチームを成長させる“秘密のカギ”のようなものがあるはずだと探し求めるようになりました。いろいろな組織論の本を読んだり、脳の勉強をしたり、空手を習ったり、そして経営者のセミナーなどにも参加しました。その中で組織や人がゾーンという状態になった時、最高のパフォーマンスが発揮されると知ったのです。そんな折りに、“ゾーン理論”の提唱者である白石先生と会うことになりました。
先生とは、2008年からワールドカップ南アフリカ大会までの約3年間、ほとんど毎月のようにお会いして、話し合いを続けました。そんな中で、白石先生からは私のメンターとして、目からウロコが落ちるような多くの気づきをいただくことができました。
白石先生が大学を退職され私塾を開設されると聞き、これまで先生が長く培ってこられた“本物の学び”が、広く多くの方に伝えられていくようになることを嬉しく思っています。
白井 一幸 氏
元北海道日本ハムファイターズ
ヘッドコーチ
プロ野球解説者
私が日本ハムファイターズの現役時代から、30年以上にわたりメンタルトレーニングを指導いただいている白石豊先生が、大学を退職されて白石塾を開校することになりました。現役選手時代には、先生の指導を受けて、連続守備機会無失策日本記録や、最高出塁率のタイトルを取ることができました。またプロ野球指導者としても、たくさんの教えをいただき続け、二度の日本一、三度のリーグ優勝も経験させていただきました。そして今年(2021年)の2月には、専門外のカーリングのメンタルコーチとして、北海道銀行フォルティウスを6年振りに日本選手権優勝に導くこともできました。こうした私のキャリアのすべての土台は、白石先生の指導のおかげです。
コントロールできることとできないことを明確にして、コントロールできることだけに意識を集中する。環境や状況、すでに起きてしまった結果や目の前の人は、コントロールできません。コントロールできるのは、自分の思考と行為だけです。そしてその思考と行為は、目指すゴールに向けて効果的かどうかに焦点を合わせることが大切です。このような考え方やものの見方ができるようになったのも、白石先生に指導いただいたからこそです。
白石先生の教えは、スポーツ選手や指導者のみならず、もっとたくさんの方に触れていただきたいと思っていました。この度、先生が白石塾を開校されるとのことですので、多くの方がその機会を得られることとなり、私としてもとても嬉しく思います。是非みなさんも白石塾で、私達と共に学びましょう。
室屋 義秀 氏
エアレース・パイロット
エアロバティック・パイロット
私は2009年からエアレース世界選手権に参戦しましたが、年間成績は15人中14位、翌2010年も12位とまったく振るいませんでした。最終戦を終えて、アメリカから帰国した直後に知ったのが、白石豊先生の存在でした。そして私はすぐに先生を訪ねたのです。
白石先生から「あなたはいつまでに何を達成したいのですか」と問われた私は、最低の成績であったにも関わらず、「2017年に年間世界一になりたいです」と答えたのです。すると先生は、「サッカーの岡田武史監督のお手伝いも終わったことだし、じゃあ一緒にやってみますか」とあっさり言われたのでした。そこから私のメンタルトレーニングが始まりました。
幸い私は福島に住んでいましたので、福島大学の先生の研究室には、かなりの頻度で通うことができました。レースは安全性向上をめざして3年間中止されていましたが、先生のアドバイスをいただきながら、心・技・体のすべてにわたってレベルアップを図ることができました。その成果が実ったのか、レースが再開された2014年の第2戦で、私は初めて表彰台に立つことができたのです。それからはぐんぐん成績が上がり、2017年には本当に年間世界一になることができました。
白石先生からは現在も教えを受け続けています。これまで先生のお話を聞けるのは、先生のいる大学に入学して大学生として授業を受けるか、あるいはごく限られたトップアスリートやコーチだけでした。それが4月からは、広く多くの方がお聞きになれるということで、私も一生徒としてとても嬉しく思っています。
田中 賢介 氏
NHKプロ野球解説者
学校法人田中学園理事長
北海道日本ハムファイターズ
スペシャルアドバイザー
私が日本ハムのセカンドのレギュラーとなったのは、2006年からのことです。そこからは4年連続ゴールデングラブ賞をいただくなど、守備では自信をもってプレイできるようになっていました。しかし打撃の方は、なかなか3割を超えることができずにいたのです。
2008年のことです。その年のシーズンが開幕してから1ヶ月、私の打率は2割そこそこというひどい状態でした。そこで白石先生に会うことにしました。あれこれやりとりしているうちに、先生が「ドイツでWingWaveコーチングという面白い方法をマスターしてきたので、それをやってみよう」と言われたのです。やっていただくと、足の裏が畳に吸いつくような安定感が得られました。
翌日からは面白いようにヒットが打て、私の打率は1ヶ月後には3割を超えていました。その年からはコンスタントに3割を打てるようになり、2010年には打率3割3分5厘、得点圏打率4割1分9厘という驚異的な勝負強さを発揮できるようになったのです。
白石先生には、私が2019年に20年間のプロ野球人生を終えるまで、ずっとご指導していただきました。また、来年度に私が開設する田中学園の理事にも就任していただき、今度は教育面のアドバイスもいただくことになっています。
白石先生のお話は、どれもとてもわかりやすく実践的です。全国のみなさまが、教室やご家庭で先生の授業を受講できるというのは、とても素晴らしいことだと思います。