講座内容

夏季・冬季集中講座

スポーツ指導者のためのスポーツ運動学14時間集中講座

講座紹介

 運動を科学的に分析する学問としては、バイオメカニクス(生体力学)があります。しかし、私がスポーツのコーチとして長く学んできたのは、モルフォロギー(形態学)という運動学です。どちらも運動を研究するという点では同じなのですが、アプローチが違います。バイオメカニクスが運動を定量的に測定し分析するのに対して、モルフォロギーは運動を定性的(質的)に観察し把握しようとするものです。そしてモルフォロギー的に運動を良く観ることができるようになる絶好の手引き書が、1960年に旧東ドイツで出版されたマイネル教授の『スポーツ運動学』だったのです。

 私が体操のコーチになったときに先生から言われたのは、「“結果”の違いを生み出す“経過”の違いを見抜けるコーチになれ」でした。そしてそうしたことができるためには、マイネルの『スポーツ運動学』を知識としてではなく、運動指導者の知恵として使えるようになるまで深く読みこなせというものでした。

 実際にやり続けてみると、本当に「違いを生み出す違い」が観えるようになったのです。私が学んでいた頃は、ドイツ語で読むしかありませんでしたが、今では日本語版『マイネル・スポーツ運動学』(大修館書店)として、どなたでも読むことができます。しかし残念ながら、このすばらしい本を読みこなし、スポーツの指導実践に活かしている人は、とても少ないというのが事実です。

 私は67歳になった今でも、選手たちにメンタルだけではなく“技”(運動)を教えることができます。それは40年以上前から、私が“動きの違いが見抜ける指導者になるための学び”を続けてきたからに他ありません。本講座では、そのエッセンスをお伝えできればと思っています。

講座内容

第1回 私はいかにして運動の教え上手になれたのか 90分
第2回 「結果の違いを生み出す経過の違い」が観えますか 90分
第3回 局面構造、運動リズム、運動伝導を観る 90分
第4回 運動弾性、運動流動、運動先取り、運動正確性、運動調和を観る 90分
第5回 人間の運動発達における3つの大切な時期 90分
第6回 運動が“できる”とはどういうことか
運動が“上手くなる”とはどういうことか 90分
第7回 “頭”を使って上達する方法 90分
第8回 すぐれた指導者となるために必要なこと 90分

スケジュール

【1日目】
9:00〜10:30 第1回
10:45〜12:15 第2回
13:15〜14:45 第3回
15:00〜16:30 第4回
16:45〜17:30 質疑応答
【2日目】
9:00〜10:30 第5回
10:45〜12:15 第6回
13:15〜14:45 第7回
15:00〜16:30 第8回
16:45〜17:30 質疑応答
※開催日は、講座の開催スケジュールをご確認ください。

スケジュール公開前

受講費用

お一人66,000円

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